MoCalc2012は、Firefly(PC GAMESS), GAMESS(US)MOPAC, NWChem, ORCAなどに対応したGUIソフト(直感的な操作を可能にするソフト)です。残念ながら動作はWindowsのみです(MacはWine環境でも使用できませんでした)。解説しているサイトが少ないのが不思議なくらい使い勝手の良いソフトです。早速インストールしていきましょう。
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入手とインストール方法

1) ダウンロードページ(https://sourceforge.net/projects/mocalc2012/)にアクセスし、赤枠の「Download」をクリックします。ダウンロードした「MoCalc2012-setup3111-win32.exe」(記事執筆時の最新版)をダブルクリックしてインストールします。保存する場所はどこでもかまいません。自分の好きな場所に保存してください。
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2) インストールが成功すると、保存した場所に「MoCalc2012」というフォルダができます。そのフォルダの中のアプリケーション「MoCalc2012.exe」をダブルクリックします。

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3) 下のようなメイン画面が出てくれば無事インストール完了です。

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MoCalc2012とFirefly(PC GAMESS)を連携させよう

次に以前導入したFirefly(PC GAMESS)をMoCalc2012で使えるようにしていきます。
1) 先程のメイン画面の「Option」を選択します(赤枠①)。

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2) 『Setting』 画面が表示されます。赤枠②のボタンを押してFirefly(PC GAMESS)のプログラムのある場所を指定します。Cドライブ直下に保存したのであれば『C:\firefly820_windows\Firefly820.exe』と表示されるはずです。

3) 「Setting」画面のタブに“Main” の他に“Auxiliary Program” “Job Manager”があります。基本的には、何もさわらなくてOKです。現状は、「ここにこんな設定画面があるんだなぁ~」程度の認識で大丈夫です。

ちなみに“Auxiliary Program”は、MoCalc2012と連携させるプログラムを指定します。インタネットブラウザ(Browser)とテキストエディッタ(Input Text Editor, Output Text Viewer, Preview Text Viewer)等を指定します。指定しない場合は、Windowsのデフォルトで使用されているプログラムが使われます。

“Job Manager”は、メイン画面のOption >Job Managerを選択すると計算した履歴が見れるんですが、ここに「何を表示させるか」(表示項目)を選べます。ここは、使っていく中で自分好みにカスタマイズしていけばいいと思います。

4) 全ての入力が終わったら「Save」(赤枠③)を押して、設定を保存したら終了です。

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おわりに

今回は、MoCalc2012の導入方法とFirefly(PC GAMESS)の連携方法を紹介しました。余裕のある方は、メイン画面のHelp >MolCalc2012 DocumentationでMoCalc2012の詳しいマニュアル(説明書)を見てみるといいかもしれません。 付属のマニュアルを読まなくても、主要な使い方については今後紹介していきますので安心してください。


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